貧乏公務員の資産形成

貧乏投資の何が悪い(笑)

学資保険っていいの?


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子どもが生まれたらまず考えるのが子どもの貯蓄ですよね。

 

その手段として学資保険に入られている方も少なくはないと思います。

(ちなみにうちは第一子のみ入ってます。理由は後述)

 

子どもが生まれると周囲、特に親世代から強く勧められるのですが、以前学資保険のメリット、デメリットを考えてみたときの僕の考えを書き残しておこうと思います。

 

 

その前にまず…

 

なぜ、親世代はライフステージごとに保険を勧めてくるのか?

ということを考察します。

 

月並みな意見ですが、僕の親世代の時代には、経済成長、給与は右肩上がりの時代でした。

もちろん銀行や保険の利率、不動産価格も高かった時代です。

 

銀行に預金してたら半端なく増えるし、(私が小学校の頃は郵便局のおばさんが月一で学校に来て強制的に郵便貯金させられてましたね。懐かしい…。)

養老保険で満期時にかなり増えた経験があったり、家を建てれば資産になるしで、

 

社会人になったら保険に入って一人前前、結婚したら家を建てて一人前、子どもが生まれたら保険をかけてやるのが責務!

みたいな流れができたのでしょう。

 

しかし、今は社会・経済情勢が全く違うのであてになりません。

ですので、

 

周りからのノイズはフル無視して、自分の頭で考えて行動したほうが絶対いいです。

 

その上で、学資保険というものを考えていきます。

 

学資保険のメリットとしては、

  • 満期時、積み立てた資産に+αで受け取れる
  • 引き出すことができないので確実に貯蓄できる。(引き出せることは引き出せますが、返戻金が目減りして損しますから引き出せません。)
  • ライフステージごとに祝い金がもらえる。

 

ざっとこんなもんですね。

 

対して、デメリットとしては、

  • 途中で積立額の変更ができない。
  • 途中解約すると大損する。
  • 家計に万が一のことがあっても引き出せない。(メリットと表裏一体)
  • 増えるといってもたいして増えない。
  • 祝い金を貰わずに原資繰り入れしないと結局のところ利率が悪い。
  • 保険商品である以上、受け取り時に税金とられる。(雑所得として20·315%)
  • 固定利率だとインフレリスクに無防備

 

デメリット多いですね…。

 

まず、「たいして増えない」の根拠ですが、

現在私が契約している学資の利率を計算したところ、返戻率だけで見ると106%とか気持ちいい数字が並んでいます。

しかし、祝い金を貰わずに原資繰り入れした場合でも、半年複利で運用した場合を想定すると、1%前後という泣きたくなるような利率でした。

 

心の声→(これ、市町村共済組合の積立貯金と変わらんやん。しかも祝い金を原資繰り入れした場合でこれかよ…)

 

あと、税金の関係ですが、払込総額と受け取れる祝い金の額によっては税金取られます。

高額で契約している際は注意です。

 

計算方法については、ググってみてください。←書けよ。

 

ちなみに、自営業以外の給与所得者(公務員含む)の場合、祝い金が20万以下に収まっていれば、申告する必要はありません。

 

また、インフレリスクについてですが、一般的に知られている学資保険は、いくら払って、最終的にいくら貰えるかがはっきりしているものが多いのではないでしょうか…。

(うちもそのタイプでした。)

 

つまり、金利が固定されているということですね。

 

インフレというのは物価上昇のことです。

 

仮に今、1年間の大学の授業料が100万かかるとしても、18年後は物価の上昇により150万かかる時代になっているかもしれません。

 

その時、契約時の金利が時代に合わせ変動するものであれば、満期時に受け取れる額が、固定金利の場合と比して増えます。

 

ちなみに変動金利型の商品もありますが、特に何も言わなかったら間違いなく固定金利の商品を紹介されます。

 

 

話はそれますが、好景気、特にバブル期の学資保険なんてすんごいいい利率だったと思われます。

さらにその後は経済成長が鈍化してデフレスパイラルに陥ったので、僕らの親世代がバカの一つ覚えのようによく言う、

 

「学資保険してたら大丈夫」

「学資保険だけでほとんど学費は賄えた」

 

などという今となっては都市伝説レベルの話が現実に起こっていた訳です。すげぇ。

 

話を戻して、

 

安倍政権はインフレを誘導していますが、この先の時代どうなるかわかりません。

もしかするとデフレになるかもしれませんから、一概に固定金利型商品がダメとも思いませんが…。

 

さらに言うと、変動金利型商品の場合、固定金利型のそれに比べ、返戻率が落ちます。

 

結局は人それぞれの好みですね。

 

 

結局どうすればいいの?

という問いに答えはありませんが、現時点での僕にとっての最適解を申し上げると、

 

学資保険の契約はしてもよいが、それ1本、もしくは(きょうだいがいる場合)学資の複数契約のみでの資産形成はしない

ことです。

 

投資の基本はリスク分散ですからね。

 

学資保険に一つでも契約しているなら、デメリットを補える資産形成方法で別に貯蓄する方がよいです。

 

結論→積立NISAやろう。

(結局そこかい!とか言わないでください)

 

お金が有り余ってるような方であれば、そもそも学資なんてする必要ないと思います。

 

しかし、わが世帯の場合、いかにリスクを抑え、確実に積み上げることができるかがめちゃくちゃ重要です。

 

積立NISAであれば、学資保険のデメリットをカバーでき、しかも非課税。

非課税期間が20年ってのもいいですね。

 

  • 途中で積立額の変更可能。
  • 利率もよい。
  • 途中でいつでも現金化できる(複利効果薄くなるのでしませんけどね)

 

ちなみに、ジュニアNISAの場合は非課税期間がたった5年!

まとまった額が短期間で必要になります。

しかも、18歳まで引き出せないという意味不明なルール付き!w

 

うちのような貧乏家庭には不向きです。

 

僕は今積立NISAしてますけど、これは自分のために使うためにわざわざ小遣いで貯めてるので(笑)、妻に口座開かせようかなと考えておりますw

 

妻は積立NISAの制度すら知らないので口座作ってないはずです。

 

妻は親世代の考え方に近いので説得に苦慮する予感がいたします。汗

 

ではではこのへんで

 

あざした。