ゆうちょ投信のランキングから見えるもの
かんぽ生命 保険販売が9割減 投資信託販売も3割下回る
かんぽ生命 保険販売が9割減 投資信託販売も3割下回る(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
保険の販売が落ちたことははっきり言って想定の範囲内ですが、ゆうちよブランドの信頼低下の影響からか、投信の販売も低下しているようです。
しかしながら、保険と投信は全く別のものですので、保険への信頼低下イコール投信の販売低下というのは解せません。
おそらくですが、これは
金融リテラシーのない、金融機関から見れば“カモれる”年寄層が保険への信頼と同時に、上手いこと相手に唆されて購入した投信への不信感を募らせたことによるものであると私は考えます。
ゆうちょ銀行の投信はどのような商品なのか?
調べてみるとかなりの数ありましたので、ランキング上位を見ながらいろいろ推察してみようと思います。
①販売金額ランキング
ランキング上位の5つの商品のうち、4つが毎月決算型ですね。
タコが自分の足を食べるが如く、利益が上がらなかった時に元本から配当を出す仕組みのなかなか儲からないと言われる、金融庁認定のクソ商品が上位にランク。
ちなみに1位の商品に関して言えば、店頭申込みの場合、購入時手数料が、500万円未満の部分に関して1.62%、信託報酬が年率0.9072%というなかなかの悪徳ファンド…。
国内の株式・債券・REITに投資する割には少し高いように思います。
うーん、金融リテラシーのない年寄りをターゲットにして販売しているのではないかとの疑念が…。
②純資産総額ランキング
こちらも4/5で毎月決算型…。
これも、1位のファンドに関して言うと、店頭申込みの場合、購入時手数料が、500万円未満の部分に関しては3.24%、信託報酬が年率1.188%とかなりのボッタクリファンドです。
③販売件数ランキング
ここ1ヶ月については毎月分配型投資信託が鳴りを潜め、バランス型や国内外の株式が志向されているようですね。
(ちなみに過去6ヶ月のランキングもほとんど1ヶ月のそれと比べて変化なし。)
ノーロードの商品が多く、おそらく積立NISAでの購入がメインではないかと思われます。
ただ、信託報酬がやはり高めです。
若い方はわざわざゆうちょで投信なんか買わないだろうから、中年層あたりが馴染みの郵便局で(“お付き合い”も含め)積立NISAを始めた的なストーリーが想像できます。
以上、3つのランキングを見てみましたが、
①ここ数ヶ月はノーロードの割と良心的なファンド(ゆうちょの他の投信と比べた場合)が売れ行きを伸ばしています。
②しかし、過去にカモった年寄りが購入したファンドの額が何分大きいため、総資産や販売額上位にタコ足分配の投信が多くランクインする。
という結果になったのだと推察いたします。
今回初めて、普段関わらない所で販売されている投信ランキングを見ましたが、なかなか面白いというか、色んなことが見えてくるなと思いました。
あざした。